「臨時の透析を申し込んだ者ですが。」
ここは、奈良の
西の京病院。
総合案内に恐る恐る申し出てみる。
すると、まるで待っていてくれたかのような好反応で、
迅速に受付処理が進む。
「それでは、透析室にご案内します。」
透析室に案内され、ロッカールームに案内される。
土足のままのロッカールームに抵抗を感じたが、
まぁ臨時なので仕方ないか。
パジャマに着替えると、さっそく体重を計りベッドへ案内される。
「ごめんなさい、トイレに行きたいです。手も洗いたいです。」
手際よくチャチャチャっと準備が進むので言い出しそびれてしまった。
次回は、先にトイレ手洗いを済ませて入室しよう。
「それでは始めていきます。」
いつもの病院ではない初めての穿刺に緊張感が高まる。
「はい、針刺しますよ。」
「はい。」グッと覚悟を決めて、歯を食いしばる準備をする。
え?痛くない!
痛くない!
穿刺が痛くないことに驚きつつ、次第に緊張感が緩む。
痛くなく穿刺ができるのは技術なのだろうか。
廻りを見回すと、ベッドにテレビが備え付けられている様子がない。
テレビを見ながら過ごすことが習慣になっていたが、
ここでは、そうではないらしい。
透析4時間は、ただただウトウト過ごすしかなさそうだ。
5時を回ると食事が運ばれてきた。(事前に申し込んであった。)
が、廻りを見回すと、周囲では誰にも運ばれてきていない・・・。
透析しながら食事はしない人が多いようだ。
どうも勝手が違うようだ。
当たり前だが、関西弁が飛び交う。
僕は関西贔屓なのでなんだか嬉しくなる^^
そうこうしているうちに、なんとか4時間が過ぎ、
初めての他病院での透析も大きな問題なく終えることができた。