透析日記「こやまんの透析の日」

　「3.5kgオーバーだけど、どうする？」
　「全部引いちゃって。」

　3.5kgの除水は初めてでは無いように記憶していたし、
　土曜・日曜休みに向かって標準体重に戻しておきたかったので、
　オーバー分3.5kgを全部除水することにして透析をスタートした。

　いつものようにテレビを見るともなく見てウトウトと過ごす。

　残り３０分位のタイミングだったろうか、
　ひさしぶりに足が吊り始めた。

　自分でふくらはぎを伸ばしたり、足首を曲げたり加減をしていたが、
　奮闘努力の甲斐もなく、完全に吊ってしまった。

　しばらく堪えるしかないかと、覚悟を決める。
　と、脂汗が全身に滲み始めた。
　気持ちが悪いような、吐き気のような気もしてくる。

　ナースコールだ。

　看護婦さんが２人飛んでくる。

　「どうしました？」
　「足が吊って、脂汗が・・・。」
　「あと少しだから、終わりにしましょう。」

　「血圧は１１５・・・・」聞き取れなかった。

　「１０分位休んでく？」
　「そうする・・・。」

　足が吊ったのも収まり、脂汗も引いた。

　「帰ります。」
　「気を付けてね。」

　調子にのって飲み食いしたことのバチがあたったようだ。
　摂生、摂生、一にも二にも摂生が大事なようだ。