透析日記「こやまんの透析の日」

「あえて、止めてないんですよ。」
「地震の時、ガァ～って動いてっちゃわない？」
「ベッドと同じように動くんで、その方が安全らしいですよ。」
「ぇえ？ベッドも止めてないの？」
「壁からの管に繋がってますから、動いていっちゃうことはないでしょう。」

エジプトじゃガスの管が云々で熱気球の大惨事があったばかり・・・・。
透析液の管くらい、機械が動けば引きちぎるか、接続部から抜けちゃうんじゃないのかなぁ・・・。

「阪神淡路でも東日本でも、透析室の映像を見る限り、云々」
「どっちも透析中の震災じゃ無いよね。」
「そう、経験値じゃないからね、それよりもベッドから落ちないように、云々」

どうも話が逸れる・・・・・。

自分の透析機だけでなく、あっちの透析機もこっちの透析機も、
さらには、あっちのベッドもこっちのベッドも、ゴロゴロゴロゴロ動き始めて、
そのうち、倒れる透析機が出てきて、ベッドまでひっくり返って、ベッドから落ちる人まで・・・。

透析針は引きちぎられるように腕から引き抜かれ、鮮血が・・・・・
想像したくない。

東日本の震災から２年、もう一度地震への備えを考える時。