「それじゃぁ、ベッドから降りて下さいね。」
午前中の特訓が効を奏したのか、痛み止めのおかげか、
比較的スッとベッドから降りて床に立つことができた。
「大丈夫?歩ける?」
「なんとか歩けると思います。」
胸に違和感を感じて、背筋を伸ばしきれず、
前屈みの姿勢で胸に手をあてて顔を歪めてなかなか一歩が踏み出せない。
看護婦さんが腕と背中に手を添えてくれて、
「ゆっくり行きましょうか。」
すると勇気が出て一歩が踏み出せた。
一歩が踏み出せれば、あとはバランスを崩さないように2歩3歩^^v
看護婦さんが手を離しても所定の50mを歩くことができた。
「良かった良かった、やっぱり若いと快復が早いわね。」
けっして若くはない気がしますが^^;
「もう歩けるし、大部屋へ移動しましょうか?」
もう歩けるしって、ムリヤリ歩かされたわけで・・・・。
でも、なんとなく居心地悪い個室だし、って早々に大部屋へ移動する。
(
つづく)